味の素の元CDOに学ぶ、全社DXの背景にある「パーパス経営」とは

かつて業績が低迷し、5年連続の赤字にも陥った味の素。しかし、2019年に福士博司氏がCDOに就任して以降、同社は抜本的な改革を次々に実施し、1兆円を下回っていた時価総額を3兆円超へと大きく伸ばしました。その原動力となったのが、デジタルの枠を超えた「組織を180度変える戦略」だといいます。福士氏はプロジェクトの当初から何を見据え、どのように戦略を描いていたのか。DXの本質に迫ります。

北海道大学大学院工学研究科修士課程修了後、味の素株式会社に新卒入社し、働きながらUSQ（University of Southern Queensland）でMBA取得（2004年）。アミノサイエンス事業を中心に社内で経験を積み、代表取締役副社長兼CDOに就任。味の素初のCDOとして全社DXを成功させ、CDO Club JapanのCDO of The Year 2020を受賞。